スリッパスタンド試作 v0.3

変更点

すべてCADの公称値。曲面はSTLで多角形近似されるため、測定値には微小な差がある。印刷用STLは最下点をZ=0へ補正済み。印刷後の糸引き・バリや荒れた面はCADの丸めだけでは解消しないため、実物を確認する。

収納条件

左右1組×前後2面×上下2段=4足(スリッパ8個)。靴底を中央へ向け、甲を外側へ向ける。後ろ側も取り出しに使うため、前後にアクセス空間が必要。

項目公称値 mm
ベース280×250
フレーム高さ636
スリッパ込み高さ650
段間隔310
仮想スリッパ・片足長さ300×幅120×厚さ80
左右/上下の外形隙間10
前後の靴底内向き面間隔90

表示スリッパは外寸確認用で、履き口・内布・柔軟性を再現しない。支持具下端からかかとまで8 mm、つま先まで308 mmを仮定している。現物の停止位置が異なる場合、床離隔や上下隙間も変わる。

最初に印刷するもの

  1. pin26.stl と coupon06.stl を各1個印刷する。
  2. ピンの二股先端から試験片の穴へ押し込む。頭が当たり、反対側で二股の肩が広がるか確認する。
  3. 頭を軽く引いて抜け止めが働くことを確認する。
  4. 二股先端をつまんで押し戻し、外せることを確認する。白化、亀裂、永久変形がないことを確認する。
  5. 固すぎる場合はcoupon08、緩すぎる場合はcoupon04で比較する。
  6. 使用する隙間が0.6 mm以外になった場合は、src/stand.scadのclearanceを変更して本体も再生成する。
  7. 接合試験に続いてholder.stlを1個印刷し、スリッパへの適合を確認する。

試験片の数字は角軸8 mmに対する穴の全幅方向の隙間。0.6 mmなら片側0.3 mm。試験片が良好でも、長いピン・複数部品を重ねた接合は追加確認する。一度に本体とピンを全数印刷する前に、試験片で条件を確認する。

部品一覧

ファイル本体に必要な個数公称印刷外寸 mm用途
base.stl1280×250×86中央ソケット付きベース
mast.stl250×310×20支柱
splice.stl150×120×8支柱の継ぎ板
rail.stl4260×40×16前後の横桟
holder.stl8280×56×50片足の支持具
pin26.stl1616×38×8程度支持具と横桟
pin28.stl416×40×8程度支柱と継ぎ板
pin40.stl216×52×8程度ベースと支柱
pin52.stl416×64×8程度前後の横桟と支柱
coupon04.stl026×26×16全幅隙間0.4 mmの接合試験片
coupon06.stl026×26×16全幅隙間0.6 mmの接合試験片
coupon08.stl026×26×16全幅隙間0.8 mmの接合試験片

pinの数字は締結する部品の外面間距離であり、ピンの全長ではない。ピン4種類は長さが異なるため、種類ごとに印刷・保管する。前版の丸穴部品・支持具・金具とは互換性がない。本体はv0.3で揃える。 assembly.stl、frame.stl、hardware.stl、shoes.stlは確認用で、印刷用ではない。

印刷条件

単位mm。推奨印刷姿勢をSTLに反映済み。ピンは二股の曲がる方向を積層面内に配置する。初期スライス案はPLA、0.4 mmノズル、0.2 mm積層、壁5周、上下6層、充填30%。ピンは100%充填から試す。本体とピンに異なる条件を設定する。これは未スライスの開始条件であり、所要時間・材料重量は未算出。ピンの弾性・繰り返し寿命は実物で確認する。PLA等の材料名だけで保持力を保証しない。

大きな張り出しを避けた印刷姿勢だが、横向き角穴には8 mm程度のブリッジがある。丸めた底縁の接地と薄板の反りをスライサーおよび実印刷で確認する。ピンの二股の隙間へサポートを入れない。

部品は設計上の造形範囲320×310×315 mm以内で検査する。この値はプリンタの機種仕様を保証するものではない。支柱の長辺310 mmをプリンタX方向に置くとブリム余裕を取りやすい。実機のBambu Studio設定で最終確認する。

組立

  1. ベース中央ソケットに最下段の支柱を挿入する。pin40を2本、片側から差し込む。
  2. 支柱2本を突き合わせ、後面に継ぎ板を当てる。pin28を継ぎ板側から4本差し込む。
  3. 各段の前後横桟で支柱を挟み、中央の2穴を合わせる。pin52を後ろ側から各段2本差し込む。
  4. 支持具を横桟に左右1個ずつ配置する。pin26を横桟の中央側から外向きに、各支持具2本差し込む。
  5. すべてのピンで頭が着座し、反対面から出た二股の肩が広がっていることを確認する。
  6. 必要ならベース左右のトレーへ重りを置き、別途脱落しない方法で固定する。
  7. 最下段から収納と取り出しを確認し、片側だけ収納した状態も確認する。

分解時はスリッパを外し、対象部品を支えた状態でピン先端をつまんで押し戻す。ピンを抜かずに部品を強く引き離さない。ピンは弾性変形する消耗部品として個別交換できる。

検証範囲

再現環境

既存OpenSCAD 2021.01とPythonを使用。追加インストールなし。 dotfilesのCLAUDE.md、AGENTS.md、docs/development.md、flake.nixは初版で参照済み。この環境にはNixとDockerがなく、指定Nix環境での再生成は未検証。ソースは本リポジトリのslipper-stand/src/stand.scadで管理。

build.pyはPython標準ライブラリのみ。render.pyは既存numpyとmatplotlibを使用。 validation.jsonに外寸・ソリッド体積・SHA256、environment.jsonに使用環境を記録する。ソリッド体積はスライス後の材料使用量ではない。